樂歴代展 450年のあいだ京都で焼物を作り続けてきた樂家当主の作品を一堂に展示する「樂歴代展」が京都市上京区の樂美術館で開かれています。6月6日まで。
 樂焼は、桃山時代に初代長次郎によって始められ、現在の15代当主吉左衛門まで代々樂家によって受け継がれてきました。今展では、ろくろを使わず手ごねするなど樂焼の基本的な技法を受け継ぎながらも、同じような作品ができることを避けるために「伝えるが、教えない」という伝統の中で制作された当主各々の特徴があふれる茶わんや香炉、手付鉢などを展示しています。
 同館学芸課の杉山和子さんは、「歴代の作品を一堂に展示することができるのは当館ならでは。樂焼といっても代によって趣が異なり、作品には作り手の色が出るのでその特徴を楽しんでもらいたい」と話しています。
 同館では毎月第1土曜・日曜日に「手にふれる美術館」と題して樂焼を直に手にとって鑑賞できる樂茶碗鑑賞会も開いています(詳細は電話にて問い合わせ)。
 10時から16時半まで(入館16時まで)。月曜休館(祝日は開館)。大人900円、大学生700円、高校生300円、中学生以下無料。問い合わせ先は、TEL075・414・0304。