茶の湯の歴史展 茶の歴史や作法を記録した実用書や、茶会の感想を記した日記などを展示する「特別展 今日庵文庫 茶書にみる茶の湯の歴史」が京都市上京区の茶道資料館で開かれています。6月13日まで。
 
 今日庵文庫は茶道関係の文献の研究、保存機関で裏千家の歴代家元が収集してきた茶書5万5000冊を収蔵しています。今回は、茶祖と呼ばれる陸羽が書いた世界最初の茶書である「茶経」を明時代に写したものや、茶せんなどの道具を描いた「茶具図賛」、岡倉天心が茶の歴史や作法を欧米向けに紹介した「THE BOOK OF TEA」など70点を展示。中国から日本へ茶が伝わり、奈良、平安、鎌倉、室町、江戸と時代を追いながら独自の発展を遂げた経過を知ることができます。
 展示鑑賞後には無料で抹茶がふるまわれる他、初心者向けの茶道体験コーナー(要予約)も設けられています。
 また、28日18時半からハープ奏者内田奈織氏、サックス奏者西本淳氏による「茶道資料館コンサート ハープとサックスの調べ~五月の風にのせて~」(要予約、入館料のみ)を開催。コンサートにあわせて開館時間を18時20分まで延長、コンサート終了後も30分間開館します。
 9時半~16時半(入館16時まで)。月曜休館。一般500円、大学生400円、高中生300円、小学生以下無料。問い合わせ先は、TEL075・431・6474(茶道資料館)。