益川敏英(08年ノーベル物理学賞受賞者)、有馬頼底(臨済宗相国寺派管長)、鶴見俊輔(哲学者)など、京都の著名11氏がNPT(核不拡散条約)再検討会議にむけて発表した「古都・京都から核廃絶にむけた世界の人びとへのアピール」について、同アピール事務局の核廃絶廃絶ネットワーク京都は28日、瀬戸内寂聴(作家)が呼びかけ人に加わり、258人の賛同が得られたと発表しました。
 アピールは、12氏の呼びかけで賛同を募り、NPT再検討会議で各国政府や国連、NGOに手渡そうというもの。日本初のノーベル賞受賞者・湯川秀樹博士が「人類と核兵器は共存しえない」「人類の生存のためには核時代を超えるヴィジョンが必要だ」と訴えたことを紹介し、「私たちは湯川博士の遺志を継承し、原爆投下の候補地でもあった日本の古都・京都の地から世界の各国の指導者、そして地球上のすべての人びとに向け、期限を切った核兵器廃絶条約の合意が達成されることを心から訴えます」と述べています。
 同アピールにはこれまで、鰺坂真(関西大学名誉教授)、岩井忠熊(立命館大学名誉教授)、上田勝美(龍谷大学名誉教授)、草川八重子(作家)、茂山千之丞(狂言役者・演出家)、真鍋宗平(大山崎町長)などが賛同しています(4月28日現在)。