「全日本造船機械労働組合三菱重工支部工作機械栗東分会」は10日、山田啓二府知事に対して、「知事は、直接雇用を求めている元派遣社員11人を優先的に雇用するよう、『ジヤトコ』に求めるべき」と申し入れました。
 要請文の全文は以下の通りです。
 京都府知事を先頭に、府民の雇用確保のため奮闘されている職員の皆様に心から敬意を表します。
 知事からジャトコ株式会社に対して、11名の雇用を優先して行うことの申し入れをして頂くことを要請いたします。
 ジャトコ株式会社は、昨年5月20日に京都労働局より「11名の雇用の安定をはかるように」との指導を受け、京都府に「(1)京都労働局からの指導に対し、指導内容を真摯に受け止めて今後は違法行為をしないこと。(2)直接雇用の検討をしたが、大幅な生産の落ち込みによって直接雇用をする状況ではない」と説明をしました。
 私たちはこのことを受け「ジヤトコ株式会社は京都府より、府民の雇用の確保と地域に貢献するために補助金を受けている企業であり、社会的責任をはたす義務がある。知事より11名雇用の安定をはかるよう申し入れてほしい」と京都府に二度にわたり要請を行ないました。残念ながら知事より申し入れはしていただけませんでした。また私たちはジヤトコ株式会社に対して雇用の確保についての話し合いによる解決を申し入れましたが、話し合いを拒否し、京都府労働委員会の場で、生産減を理由に雇用をかたくなに拒否しました。
 しかし、私たちが知りえた情報では、ジヤトコ株式会社が、最近新たに150名の募集(勤務先として富土市や京都府に)をしていることが判明しました。そこで知事からジヤトコ株式会社に対し、この11名について、労働局の指導に従い「雇用の安定を図るように」との申し入れをして頂きますよう切に要請するものです。