天ヶ瀬ダム調査 日本共産党宇治市議団は6日、天ヶ瀬ダム再開発事業・宇治川1500トン放流計画の現状と問題点を明らかにしようと、市民とともに塔の島地区と天ヶ瀬ダム周辺で現地調査を行い、懇談会を開きました。
 現地調査には30人が参加。水谷修団長が報告を行いました。塔の島地区の河川改修事業は、国交省の計画では、河床を0.8メートル掘り下げるとなっていますが、景観が変わり、観光への影響が心配されています。現在、塔の島地区の河床掘削工事が始まっていますが、降雨で土嚢が崩れ、工事は中断しています。
 天ヶ瀬ダムでは、ダムの左岸に最大直径26メートル・長さ600メートルの巨大トンネルをつくる工事が計画されていますが、ダム周辺には幾層もの断層があり、右岸の崩落もあり、問題があるとされています。工事資材の運搬ルートにされている白虹橋の左岸は、トンネルの排出口にかかるため架け替えが計画されていますが、架け替え場所も未定で、地元協議もできていません。
 
 懇談会は宇治公民会で行われ、「活断層は内陸部ではどれぐらいの周期で動くのか」、「亀石は、文献によると江戸時代からどんな洪水の後でも水に浮かんでいる。干上がってしまったのは最近のこと。工事の連続で川砂が削り取られてしまっている」、「市民は合意していないのに工事はどんどん進む。新政権のダムの見直しはどうなっているのか」、「槇島住民の不安は大きい。何故、天ヶ瀬ダム再開発事業、1500トン放流が必要なのか、国交省の説明をいくら聞いてもわからない」など、多数の疑問と意見が出されました。