春の府市民総行動 京都市の2010年度予算案に盛り込まれた、国保料や保育料の値上げ、京都市立病院の独立行政法人化、市立看護短期大学廃止の撤回などを求め、「春の府市民総行動」(同実行委員会)による集会が24日夜、京都市中京区の京都市役所前で行われ、市民や労働組合員など約100人が参加しました。
 「市立看護短期大学の存続と4年生化をもとめるあかね会同窓会会員有志の会」の太口武子さんは、2月に同大学廃止案が議会に提案され、4月には学生募集の中止が計画されているとのべ、「なぜこんなに急ぐのか。60年の歴史を持つ大学を、市民の力で守っていこう」と呼びかけました。
 廃止が計画されている市立病院内の青いとり保育所の職員横山睦子さんが、「職員の全員解雇が通告されたが、説明会さえ市は開こうとしない」と、市の強引な姿勢を告発。このほか、「国保をよくする会」が国保料値上げ阻止を、市立病院の労働組合が独立法人化に反対し市立病院としての存続などを訴えました。
 日本共産党の蔵田共子市議は、23日に行われた市議会本会議で日本共産党の値上げや市民サービス切り捨て撤回を求める質問に、市長は強行姿勢を崩さなかったことを厳しく批判。「議会内外の運動や取り組みと力を合わせて、市民の暮らしを守るため全力をあげる」と力を込めて訴えました。
 
 集会後、四条河原町までデモ行進が行われ、参加者は「保育料と国保料の値上げはストップを」と唱和しました。