春闘 京都総評の春の全京都(地域)総行動日が24日行われ、各ターミナルや街頭での宣伝や関係機関への要請、申し入れ、集会、デモ、各種団体との懇談などが府下一斉に取り組まれました。
 伏見では伏見地区労に加盟する各労組が、京阪・近鉄・地下鉄の13駅頭で宣伝とチラシを配布したほか、3カ所で昼集会とデモ行進を行いました。午後からは労働基準監督署への申し入れと懇談や地元の仏教寺院への核兵器廃絶といのち署名の協力申し入れ、商店街でのティッシュ配布宣伝などの行動に取り組みました。
 労基署への申し入れは、宇治・城陽・久御山地労協、綴喜地労協、相楽地労協の協同要請行動で、今年は「働くもののいのちと健康・安全を守る」要請で、長時間労働、過酷なノルマやパワーハラスメントによるメンタル疾患罹患者、ケガ・疾病による休職で雇用を打ち切られた派遣労働者などについての被害調査や法的規制、防止のために積極的な指導を強く求めました。
 大手筋商店街での昼デモには、31人が参加し、横暴な大企業への規制や労働者の権利を守る訴えを行いました。また、シュプレヒコールで「国保料の値上げをするな!」、「保険証を取り上げるな!」、「子ども医療費無料・高齢者医療費軽減せよ」、「営業と地域経済を守れ!」などの声に買い物客も拍手や同感のサインが送られました。
 一方、地区労近辺の14寺の寺院訪問では、ほとんどの住職は好意的で「核兵器廃絶」と「あんしん医療署名」への協力依頼に対し、真剣に聴き入り署名用紙を受け取りました。
 民主党中心の政権が成立したものの大きく揺らいでいる中で、少しでも労働者・国民の側に立たせるために、労働者の運動を飛躍的に広げることが今春闘の大きな目標の一つ。大企業やアメリカの圧力に対決する世論と運動をつくり、働く者の生活と雇用をまもり、地域経済を再生するルールある経済社会を実現する春闘として位置づけられています。(仲野良典)