学校給食について考える「より豊かな学校給食をめざす京都集会」(同連絡会主催)が13日、京都市中京区の京都アスニーで開かれ、教職員や保護者ら80人が参加しました。
 基調報告で同連絡会の金井多恵子事務局長は、府下の学校給食の現状について、「民間委託、調理員の人員削減など合理化がいっそう強まっている。その一方で、給食の食材に地元産品利用が大きく増え、地域の活性化と学校給食との結びつきが強まっている。合理化攻撃に反対し、より豊かで安全な学校給食をつくっていこう」と呼びかけました。
 記念講演を行ったノンフィクション作家で、スローフード協会の島村奈津さんは、食品が世界的規模で大量生産・流通し、その結果、農業の大型化や食品添加物の多用化が進んでいる実態を報告。「地域の農業や土地の食材、郷土色を守ることは、地域経済を活性化させ、私たちの健康や懐かしい日本の原風景を守ることにもつながる。スローフードの取り組みで、子どもたちが安心して暮らせる未来を作っていこう」と訴えました。