未来を生きる希望『貧困』からみえてきた『生存権』の実態と新しい共同 子どもたちの貧困と教育の役割について考える、シンポジウム「未来を生きる希望 『貧困』から見えてきた『生存権』の実態と新しい共同」が16日、京都市中京区で開催されました。主催は、京都民教連。
 フリージャーナリストで、「ホームレス問題の授業づくり全国ネット」のメンバーの北村年子さんが、「『ホームレス』襲撃事件と子どもたち」と題して講演。同ネットが作成したホームレスを扱った学校の教材用DVDの内容を紹介しながら、「普通のまじめな子どもが襲撃している場合が少なくない。加害者の子どもたちは、格差社会の中で追い詰められた結果、ホームレスという自分より弱い者へ暴力をふるってしまった。子どもたちをこれ以上、加害者にしないため、子どもたちはDVDを通じて、野宿生活に至った事情や背景を知ることで、ホームレスの人たちへの同情や共感を寄せてくれる。子どもたちを競争に追い立てるのではなく、子どもたちの居場所をつくり、希望が持てる社会づくりが必要だ。大人たちの責任は大きい」と訴えました。