京都紅葉泉涌寺20091124 東山三十六峰の南端部に位置する月輪山の麓にある泉涌寺の紅葉は、11月下旬から12月上旬が最も見ごろの時期です。
 泉涌寺の創建は平安初期の天長年間(824~834年)に弘法大師が草庵を営み法輪寺と名付けたといわれています。その後、仙遊寺と改名され開山の祖と仰がれる月輪大師(がちりんだいし)がこの地に大伽藍を造営しました。その後、幾多の変遷を経て1226年(嘉禄2年)に清水が湧き出たことにより泉涌寺と改称。歴代の天皇・皇室の葬儀が営なまれ通称「月輪陵(つきのわのみさぎ)」と名付けられ、また皇室の菩提所として「御寺(みてら)」とも呼ばれるようになりました。
 東山の森林に囲まれ、大門や佛殿など重要文化財の建造物が建ち並ぶ境内は幽玄脱俗の雰囲気を漂わせ、春は深緑、秋は紅葉と美しい姿を浮かび上がらせます。特に天皇や皇族の来訪時の休憩所になる御座所の庭園は見事で、イロハモミジなどが鮮やかに照らし出されています。(仲野良典)

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京都紅葉泉涌寺20091124
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紅葉スポットDATA

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  • 住所:京都市東山区泉涌寺山内町27 TEL075・561・1551
  • 交通:市バス「泉涌寺道」徒歩7分
  • 時間:9:00~17:00
  • 拝観料:一般500円、中学生以下無料(保護者同伴)
  • 紅葉状況:
  • 紅葉樹:カエデ
  • 御寺 泉涌寺|公式サイト