京都紅葉興聖寺20091118 興聖寺は、仏徳山という曹洞宗のお寺で道元禅師を開祖としています。当初は1236年に伏見深草に建てられたのですが途中で廃絶し、1649年、当時の淀城主、永井尚政によって宇治七名園の一つの朝日茶園であった現在の場所に再興されました。本堂は伏見城の遺構と伝えられ、1600年の伏見城の攻防戦で、徳川軍の鳥居元忠ら約800人が自刃した大広間の床板が天井として祀られている、いわゆる「血天井」となっています。その奥に建つ天竺堂には、宇治十帖古跡の「手習の杜」に祭られていた「手習観音」が安置されています。
 もみじの名所として知られる参道は、脇を流れる谷川のせせらぎが琴の音に似ていることから琴坂とよばれており、この風景は宇治十二景の一つに数えられています。
 例年遅いといわれる宇治の紅葉ですが…、そのいわれの通り、まだごく一部が色づいている程度で、本当ならば参道を朱色に染め上げるはずのモミジは、まだ青々としていました。しかしここが真っ赤になったらと思うと、どんなにすばらしい景色となるかは、想像に難くありません。昨日からの本格的な冷え込みに期待して、もうしばらく待つとしましょう。

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京都紅葉興聖寺20091118
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京都紅葉興聖寺20091118
紅葉スポットDATA

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  • 住所:京都府宇治市宇治山田27 TEL0774・21・2040
  • 交通:京阪宇治線「宇治」より徒歩15分、JR奈良線「宇治」より徒歩15分
  • 時間:参拝自由、本堂拝観:志納・要予約(9~16時)
  • 拝観料:志納(300円以上)
  • 紅葉状況: