「核廃絶の流れを女性の力で押し進めよう」と第35回国際婦人年京都集会が9月27日、京都市中京区のウィングス京都で開催され、110人が参加しました。原水爆禁止京都協議会の小杉功事務局長が、「核兵器廃絶へ…世界を動かした女性たち~平和と女性の人権求めて~」と題して講演しました。
 小杉氏は、1954年にビキニ環礁で行われたアメリカの水爆実験で第五福竜丸の乗組員が被爆したことに対して、日本の女性たちが「核兵器をなくそう」と署名活動を始めたことが原水爆禁止世界大会につながったと紹介。「女性の力が『核兵器なくそう』の世論を広めた。オバマ米大統領の『核兵器のない世界をめざす』とする発言は継続して行った清水寺での署名活動や地域の草の根の運動が実ったもの。女性の力で世界から核兵器を廃絶しましょう」と訴えました。
 参加者からは「女性の力によって原水爆禁止運動につながっていったことを初めて知りました。ひとりひとりの力が世の中を変えてきた実績をバネにして、来年5月に行われるNPT会議で合意を勝ち取りたい」、「核兵器廃絶の詳しい歴史を学ぶことができました。オバマ米大統領の発言の背景には、積み重ねてきた運動があるということが分かりました」などの感想が寄せられました。(井坂洋子)