京都総評(岩橋祐治議長)は4日、京都地方最低賃金審議会の答申に対して、最低賃金の引き上げを求め、京都労働局長へ「異議申出」を行いました。
 京都地方最低賃金審議会は8月20日、最低賃金を現行の717円から729円に引き上げる答申を京都労働局長に出していました。京都府の最低賃金は、答申や異議申出などを受けて、京都労働局長が近く決定します。
 「異議申出」では、国の方針として「最低賃金が生活保護費を下回ることがないようにすべき」と掲げていることを指摘。実際に生活保護を受けている男性の実態などを示し、答申の生活保護費の試算が「不当に低く計算している」と批判し、正確な生活保護の試算を行い、乖離の解消を行うことを求めています。
 京都総評の調査では、生活に最低限必要な金額として「時給1000円以上が必要」と指摘し、早急に引き上げることを求めています。