「京都・まちづくり市民会議」など5団体は3日、オリックス不動産が梅小路公園(京都市下京区)に水族館建設を計画している問題で、「京都水族館(仮称)整備構想検討委員会」の委員6人に対し、水族館建設の問題点について公開質問状を送付しました。
 京都市が同水族館計画の妥当性について検討するために設置した学識経験者などでつくる同「検討委員会」は、昨年12月、水族館の設置許可を妥当とする答申を出しています。同「検討委員会」の委員は、荒川朱美(京都造形芸術大学環境デザイン学科教授)、木田喜代江(公認会計士・税理士)、真山達志(同志社大学政策学部教授)、村岡省子(京都市中学校PTA連絡協議会・親まなび委員会副委員長)、森本幸裕(京都大学大学院地球環境学堂・地球親和技術学廊教授)、渡邊洞暁(市政協力委員連絡協議会会長会代表幹事)の6氏。
 公開質問状では、▽同「検討委員会」の答申後に水族館と鉄道博物館の2施設が同公園に新設されることが明らかになり、鉄道博物館建設の影響についても再検討すべき▽京都市が昨年実施した水族館計画の市民意見の7割が反対意見であり、その内容を知らずに答申を出したのか▽繁殖力の弱いイルカの展示など生物多様性の保護に関する検討をすべき─などを問うています。