地球温暖化防止京都ネットワーク 衆院選の公示(18日)を前に、地球温暖化防止京都ネットワークと気候ネットワークは11日、京都市中京区のハートピア京都で京都の各政党関係者を招いた温暖化対策討論会を開きました。
 出席者は、成宮まり子・日本共産党京都国政委員長、田中健志・民主党府議、上羽和幸・公明党府本部政策局次長、飛鳥井佳子・社民党府連副代表の4氏。自民党は欠席しました。
 4氏は、各マニフェストに、2020年までに1990年比で温室効果ガスを25%から30%削減する目標を掲げていることを説明。その上で、成宮氏は「最大の排出源である産業界と政府の間で公的削減協定を義務付ける」、田中氏は「産業界としがらみを断ち、温暖化対策税の導入を検討する」、上羽氏は「温暖化防止へ緑の産業革命を行う」、飛鳥井氏は「環境税や脱原発をすすめる」と各々の政策を述べました。
 これを受けて、浅岡美恵・気候ネットワーク代表は、「削減目標の点では、大きな幅の違いはないが、いくつか点で聞きたい」と出席者に質問をしました。上羽氏に対しては、「公明党は25%削減目標を言われたが、政府の90年比8%削減に与党として合意したことと矛盾するのではないか」、また田中氏には「民主党の掲げる高速道路無料化とガソリン税の暫定税率廃止は、CO2を増加させ、地球温暖化に反するのではないか」と質しました。
 上羽氏は、「与党としてのリーダーシップを取っていきたい」と述べるにとどまりました。田中氏は、「高速道路無料化で渋滞が解消する面もある。科学的データーはなく、環境が悪化するとは限らない」と説明。これ対して、参加者から「高速道路無料は公共交通を圧迫し、関連企業を脅かすものだ」などの批判の声が出されました。