京都医療労働組合連合会(森田しのぶ委員長)は5日、「京都府知事選挙にむけた門祐輔さんの呼びかけを支持し、連帯するアピール」を発表しました。 「アピール」の全文は以下の通り。

 7月2日に民医連第2中央病院院長である門祐輔さんが、「ひと・いのちが大切にされる京都府をつくろう」と来春の京都府知事選挙に出馬することを表明し、本日の民主府政の会常任幹事会で推薦決定を行いました。京都医労連は、門祐輔さんの決意と呼びかけに心から賛同し、連帯します。門祐輔さんとともにひと・いのちが大切にされる京都府をつくるために全力をあげます。
 
 小泉構造改革によってもたらされた格差と貧困は、この国をかつてない危機的状況にしてしまいました。効率化ともうけ最優先の論理が職場と地域に混乱をもたらしています。
 政府の悪政は、京都府民のいのちに重大な影響を及ぼしています。京都府立与謝の海病院の脳神経外科医の退職による脳神経外科の休診に代表される医師不足、そして看護師、介護士の不足が府民の医療や福祉に重大な影響を及ぼしています。
 治療費が高く、病気になっても病院に行けない人や親のリストラなどによる治療を中断するこども達が増えています。
 差別的な後期高齢者医療制度や高すぎる保険料の国民健康保険など、政府の低医療費政策は、日本の皆保険制度を崩壊させています。
 社会保険京都病院の統廃合問題、舞鶴市4病院の再編計画、京都市立病院・京北病院など自治体病院の独立行政法人化など、医療機関の淘汰・再編成が進行し、地域の病院がなくなり始めています。
 政府の悪政と対決し、府民のいのちと健康、くらしと雇用を守る京都府の施策は不十分です。府立与謝の海病院脳神経外科の外来再開が行われますが、これは京丹後・宮津・与謝地域の方々と私たちの運動の成果ではありますが、まだまだ不十分であるとともに、対応は遅きに失しています。
 また、看護師確保施策についても養成・定着・掘り起こしという施策を現場の実態に即して取り組みを抜本的に強めるべきです。医師や看護師などの違法当直や長時間残業など、労働条件改善と絶対的な人手不足の解決との両輪で取り組まなくてなくてはなりません。
 悪政の防波堤としての京都府をみんなの力で創りあげ、赤ちゃんからお年寄りまで安心して暮らせる社会に転換しましょう。京都の誇る伝統と文化、観光、農林漁業、環境、ITなど、さまざまな分野で、ひとといのちが大切にされる京都府を創りあげようという門祐輔さんの訴えを支持します。
 世界にも大きなアピール力を持つ「京都」のブランドは、世界の平和を大きく前進させる可能性を持っています。
 すべての「ひとといのちを大切にしよう」と願う人たちと手をつなぎ、大きなネットワークを広げ、いのち・くらし・雇用守る京都府政・門祐輔府知事の実現を訴えます。