日本環境学会は13日、京都市内で第35回研究発表会を開き、「1990年比8%削減は科学的見地から承認できないー麻生首相の温室効果ガス削減中期目標の発表について」と題した声明を発表しました。
 声明では、麻生首相が10日に「2020年までの日本の温室効果ガス排出削減を2005年比で15%削減する」と発表したことについて、「基準年を変更することで削減幅を大きくみせかけているが、1990年比ではわずか8%削減にしかならない」と指摘。基準年の変更は、京都議定書の議長国でありながら、「恥ずべき行為」と厳しく批判し、「首相の言う『世界をリードする』『極めて野心的』という表現に真に見合った90年比25%以上削減目標への変更を強く求める」としています。
 同発表会は14日も京都市内で開かれます。