門川大作京都市長が京都市立看護短大を廃止して佛教大学に統合することを発表した問題について考えようと、同短大の卒業生らが4日、京都市中京区で「市立看護短大の佛教大学への移行問題について考える」集会を開きました。集会では、「なぜ廃止するのか」と一方的な廃止への反発の声が相次ぎました。
 京都市職労の小林竜雄書記長が同短大をめぐる問題について報告しました。突然3月に門川市長が同短大廃止・佛大との統合を発表したことに市職員の中から驚きと反対の声があがったことを紹介し、「現場との話し合いもせずに突然決定したことは許せません。市職労は廃止の撤回を求めています。どういう経過で決めたのか、なぜ佛教大との統合なのか、市は説明責任を果たすべき」と訴えました。
 卒業生からは「看護師不足で看護師を増やさないといけない中、なぜ市は逆行するようなことをするのか」、「私たちの伝統ある母校をなくすのは許せない。市民の思いを無視して一方的に学校をなくすのはおかしい」と声が上がりました。
 同短大卒業生でもある、日本共産党の倉林明子市議は、この間の議会での論戦を報告し、「市民からも廃止に反対の世論が広がっています。今が存続に関わる時期。世論を広げて、廃止を撤回させていきたい」と訴えました。
 集会では、今後卒業生らの意見をとりまとめて行動を起こすことを決めました。