ブラシノキ 西京区嵐山の松尾大社の鳥居をくぐった右手に高さ4メートルほどのブラシノキが真っ赤な花をたくさん咲かせています。オーストラリア原産で新しい枝の下部に10~15センチほどの穂状の花を付けています。
 名前のブラシノキは英名のボトル・ブラッシュと同じ意味で、ちょうどビン洗いブラシのような形状からブラシノキといわれているそうです。一つの穂状の花序にきれいな赤い長い雄しべが咲き、3センチほどの長い花糸が目立ちます。5月から7月上旬まで咲かせます。6月下旬ごろになるとブラシ状の先から順番に散っていくようです。
 観賞の花木として明治中期に輸入され、今では温暖で日当たりがよくちょっと乾いた土の庭先などに栽培されています。写真は松尾大社と桂川サイクリングロード横大路付近の土手に咲いているブラシノキです。(仲野良典)