閑散とした清水寺 20日、京都市東山区の清水寺では各地からの修学旅行のキャンセルが出るなど、新型インフルエンザの深刻な影響が出ています。
 例年なら観光客が道路まではみ出して歩いており、車が徐行する道。記者の乗ったタクシーが三年坂に続く来迎院の手前までスムーズに向かいます。仁王門前でも数えることができるほどしか人がいません。近隣住民は、「いつも道の端から端まで人だらけだったのに」と驚いていました。
 今の時期は中学校の修学旅行シーズンですが、キャンセルが相次いでいます。近隣の旅館経営者は「中学生が例年の半分も来ていない。この時期は修学旅行用に一般客の予約を断ることもあるから、相当な痛手だ」と話していました。
 マスクを生徒に配布し、人の多いところで着用するようにと指導している埼玉県からの修学旅行生は、「関西に来て、街行く人ほとんどがマスクをかけていることに驚いた」「そんなに気にしていないけど、マスクを見ると恐くなった」などと話していました。
 清水坂の土産菓子店も「尼崎の最初の発表以来、どんどんお客さんが減っている。例年なら目の前の道は様々な制服でいっぱいなのに」と嘆いていました。