ナースウェーブ 京都自治労連医療部会や京都民医連などでつくる「ひろがれ看護のこころkyoto連絡会」は16日、京都市内で「09春のナースウエーブ」を開き看護師不足問題などの医療問題について訴えました。
 約60人が参加した京都市役所前の集会では、京都市立病院の看護師が、同病院を京都市が独立行政法人に移行しようとしていることを報告し、「これまで不採算な分野の医療でも、市民の命と健康を守るために医療を続けてきました。独立行政法人化後も同じように運営できるのか不安。市立のまま運営してほしい」と訴えました。
 日本共産党のこくた恵二衆院議員が「看護師不足などで看護の現場が大変な状況になっています。その根本には政府が医療費を削減し、患者に負担を負わせようとしていることがあります。社会保障費の予算を増やすことが必要。多くの人と協力してたたかいを広げましょう」と訴えました。
 「京都市立看護短大の存続を求める学生の会」の代表の女子学生(19)は、「京都市長は突然市立看護大の廃止を発表しました。私たちが行った学生アンケートでは、ほとんどの人が廃止に反対です。学生が安心して看護師を目指すことができるように短大を存続してほしい」と訴えました。
 参加者は街頭宣伝やパレードを行い、看護師確保を求める署名を呼びかけました。パレードでは、「看護師を増やして」、「医療に格差を持ち込むな」、「後期高齢者医療制度は撤回だ」と声を上げて京都市役所から四条河原町交差点まで行進しました。