従業員全員解雇に抗議し、10カ月間にわたって泊まり込み闘争をしてきた「大美堂印刷社」(京都市右京区)の大美堂労働組合(全印総連加盟、奥田雅雄委員長)は18日、今月末で同闘争を終了することに伴い、新たな連帯を創り出すための集会を開きました。
 奥田委員長は「同労組に加入している24人のうち、15人の就職先がまだ決まっていません。労働者が誇りをもって生きられる社会を実現するために、この集会を新たな連帯を創り出す出発点としよう」と呼びかけました。
 京都総評の岩橋祐治議長は、「解雇された人たちが、企業に『不当な解雇は許さない』と労働組合に入りたたかったことは多くの人の励ましになった。引き続き力を合わせて争議を解決しよう」と激励しました。
 同社は昨年6月に倒産し、従業員の全員解雇を強行しました。同労組は、会社に対し未払い分の給与の支払いや従業員の再就職先の紹介、失業中の生活保障などを求めて泊まり込みを続けてきました。