日本共産党京都南地区委員会(石川和司委員長)は3月30日、「京都市議会下京区補欠選挙の結果について」の声明を発表しました。全文は次の通りです。


 3月29日おこなわれた京都市議会下京区補欠選挙で、もりの修一候補は5481票、30.9%の得票率を得ましたが、当選することができませんでした。ご支持・ご支援をいただいたみなさんに心からお礼を申し上げます。
 自民党市議の死去にともなう選挙でしたが、国の悪政のもとで庶民のくらしの願いが増大し、告示直前には京都市議会で市民負担大幅増の予算が自公民オール与党によって強行されるという、くらしのかかった選挙となりました。もりの候補と日本共産党は市民の願いにこたえるために全力をあげて奮闘しました。自民党候補が自民党を隠し無所属を名乗って立候補し、公明党の協力もえるなかでも、得票率4割にいたらず、もりの候補が1ヵ月の短期のたたかいのなかでも3割をこえる得票を得たことは、自民・公明政治への厳しい審判をしめすとともに、もりの候補と日本共産党への強い期待の表れに他なりません。
 3割にも満たない低投票率におわったことは、自民党・公明党政政治への怒りの表明に他なりません。切実な市民のくらしの願いが噴出し、一人ひとりの候補者にもどうくらしを守るかが問われているにも関わらず、自民党候補も民主党候補も、くらしの願いにこたえる政策をまったく語らず、両陣営ともに「共産党に議席を渡すな」の大合唱をおこないました。選挙戦は、自民も民主も、反共を旗印に結束をはかり、国会議員を先頭に総力戦を展開するという、大変激しいものとなりました。もりの候補は、国民健康保険料の引き下げや保険証のとりあげを許さず、子育て支援を推進するなど、切実な要求にこたえる政策を語り、自民党政治を変える願いをあつめるたたかいを堂々とすすめました。党利党略で立候補した民主党は、西松疑惑や門川市政を推進していることへの批判をうける結果となりました。もりの候補への得票は、03年の通常市会選挙の得票率20.1%を大きくこえ、他の党は参議院比例票からも大きく下まわりましたが、唯一日本共産党の候補者だけが参議院比例票からも得票を前進させました。
 しかし、候補者発表から1ヵ月という極めて短期のたたかいのなかで、候補者の政策や選挙の争点を有権者のみなさんに伝えることが十分できず、勝利することができなかったことは、日本共産党の力不足であり、今後、有権者の期待にこたえる党としていっそう奮闘することを決意するものです。
 選挙戦をつうじてあらためて寄せられた切実なくらしの願い実現のため、なによりも、日本共産党は選挙でかかげた公約実現に奮闘する決意を表明します。同時に、くらしの願い実現のためには、より根本的には、国の政治をかえることがどうしても必要です。間近にせまった総選挙で、比例区で躍進し、京都一区でこくた候補の勝利をかちとるため、全力でがんばります。みなさんのより一層のご支持・ご支援をお願いいたします。