年金者組合伏見支部は28日、京都市エコセンター厨房室でシルバー料理教室を開き、30人が参加しました。後期高齢者医療制度廃止の運動や仲間づくりだけでなく、楽しい活動もしようと取り組んだもの。参加者は核家族化で、70代、80代、90代で一人、二人暮らしがほとんどです。毎日の食事が単調で偏りがちなため、シルバー用の美味しくて栄養があり、お金もかからない簡単な料理を教えて欲しいとの要望で企画された教室。指導は元民医連京都中央病院料理長の人見満さん。
 メニューは鰻たま丼、お吸い物、ジャガイモのサラダ、デザートにヨモギのういろうと盛りだくさんです。鰻たま丼は、蒲焼きされた鰻を細かく切って、片栗粉を溶かしたタマゴをさっとふりかけてミツバと山椒をぱらりとかければできあがり。吸い物はカブラを摺り下ろして適度なダシとわさび少々を入れます。サラダは、サツマイモそっくりでも味はリンゴとナシというアンデス地方原産の珍しいヤーコンを薄切りして蒸かしたジャガイモにマヨネーズとミカンと混ぜて出来上がり。ヨモギは宇治川の土手で採取したもので牛乳パックをつかって電子レンジでチン。
 調理では、「今混ぜたらアカン、チャント時間を計らんと」や「切り方がおかしいんとちがう」などワイワイ賑やかに男女仲良く調理。人見さんは各班を飛び回りながら厳しくもやさしく手取り足取りで指導。できあがりをきれいに盛りつけて、さっそく試食。「ちょっと失敗してもみんなで作りみんなで食べれば美味しい」、「鰻のわりに年寄りにはご飯が多すぎる。ちょっと味が薄い」、「ヤーコンは初めて食べたけど結構美味しい」、などと自己紹介を兼ねた感想で交流しながらの料理教室でした。(仲野良典)