酒蔵が立ち並ぶ伏見の宇治川派流界隈は、一年を通して観光客で賑わっていますが、春は一段と多くなります。桜満開が予想される4月1日から、十石舟と三十石舟が運行されるようになります。画像は十石舟の桜巡り(24日)の様子です。
 まずは宇治川派流の十石舟発着場(弁天浜:伏見南浜港で江戸期は三十石舟の発着港)にある長建寺の境内の見事な満開の糸桜。長建寺には虚子の「花人の落合ふ駅や中書島」の句碑も。
 少し上流の蓬莱橋(三十石舟の発着場)付近では、3分咲きになったソメイヨシノ。
 宇治川派流と伏見城外堀の濠川(琵琶湖疎水)と木屋町から流れてくる東高瀬川の3川合流地点である角倉橋のあたりでは、ソメイヨシノは3分咲き。
 伏見港国土省閘門(十石舟、三十石舟の折り返し点)付近ではまだ2分咲き。

 4月になれば、たくさんのソメイヨシノが咲き乱れる伏見港は圧巻で、堪能できるでしょう。
 4月5日は、いろいろなイベントが催される桜まつりが派流で催されます。また、4日、5日は夜桜運航のため出航時間が延長され、派流両岸の美しくライトアップされた桜並木を眺めながらの船旅が楽しめます。(仲野良典)

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桜スポットDATA
  • 住所:京都市伏見区葭島金井戸町
    TEL075・611・7081(伏見港公園)
  • 交通:京阪「中書島」下車徒歩5分
  • 【第3回桃山語り部の道 桜まつり】4/5(日) 10:00~16:00、水辺の楽市・楽座、お子様イズ大会、伏見の清酒振舞酒(先着200人)など。宇治川派流(京橋~であい橋間河川沿い)。
    【十石舟夜桜ライトアップ運航】4/4(土)、4/5(日)の2日間は昼の運航のほか、17:30~20:50まで20分間隔で運航
  • 開花状況:
  • 品種:ソメイヨシノ、糸桜 ほか
  • url:伏見港公園