日本共産党府議団の加味根史朗議員は17日の府議会予算特別委員会知事総括で、府が補助金支出する自動車部品製造メーカー「ジヤトコ」で、「偽装請負」期間を含めて3年以上働いたにもかかわらず、「派遣切り」された労働者を労働者派遣法に基づいて、ジヤトコに採用させるよう山田知事に迫りました。
 加味根議員は、同社京都工場の製造ラインで働いていた2人の働き方をパネルで示し、偽装請負の期間を通算すればいずれも3年を超えているとして、「完全に違法。本来は正社員にしなければならなかった。ジヤトコにたいして正社員として採用するよう求めるべき」と追及しました。
 山田知事は、「法律違反かどうかは京都労働局が対応するのが筋」と答弁。加味根議員は、「3億円の税金を支出しており、当事者として厳しい対応が求められる」と指摘した上で、解雇された1人は、収入がなくなる中で毎月10万円のローン返済に追われ、子どものお年玉まで生活費に回さざるを得ない状況に陥っているとのべ、「この事態に目をつぶるのではなく、企業の違法行為を正すためにただちに調査に入るべき」と強く求めました。