八幡市が3月議会に提出した2009年度予算案、08年度補正予算案には、市民と日本共産党がとりくんできた願いが数多く盛り込まれています。
 教育分野では、中学校区ごとに図書館司書(4人)の配置、中学校の普通教室にエアコン設置、30人学級の実施にむけた橋本小の教室の増築、小学校のプールの計画的改修、教育困難校への支援員の配置(6人)などの予算が計上されました。
 教育条件充実を求める請願署名が毎年、議会に提出されてきましたが、日本共産党以外の政党・会派が反対し請願は不採択となってきました。八幡市で30人学級を実施するには教室が足りない学校があり、08年3月議会での日本共産党の追及にたいし、市教委は「橋本小の増築は考えていない」と答弁しました。
 また、教室にエアコンを設置してほしいという願いにたいし、与党は「暑さに耐えることが大切」(2000年)などと反対しました。今回、こうした逆流を乗り越えて、教育条件充実の願いが一歩前進しました。
 福祉分野では、12月議会で日本共産党が基金の黒字を保険料値下げに回せと追及したのにたいし市は値下げの見通しを示しましたが、今回の予算案では、65歳以上の方の介護保険料は現行8段階を10区分にし、基準額を年間720円引き下げ、4万6440円とします。要支援1、2のケアプランを作成する地域包括支援センターを、市役所のほかに1か所増設します。
 障害者施策では、視覚障害者の方などが利用するガイドヘルパーの利用料負担を現行の5%から2.5%へと軽減します。安全な出産のための妊婦健診は、公費負担分が5回から14回に拡充されます。