八幡市の石清水八幡宮で1日、「鬼やらい神事」が催され、大勢の人たちが訪れました。
 本殿前で神官が邪を祓うという桃の枝をつけた弓(本桃弓)を四方に射り、桃の枝の剣(本桃剣)で四方を切って邪気を祓います。続いて参道から4頭の赤鬼と青鬼が金棒を振りかざして本殿を襲うのですが、神官が撒く豆に降参して退散。このあと袋詰された豆が大勢の参拝者に撒かれ、参拝者は押し合いへし合いながら豆を両手でつかんだり帽子で受けたりしていました。(仲野良典)


 節分祭や節分会は各地の寺社で立春前後に行われます。もともと宮中の年中行事で、鬼を祓う行事は平安時代にさかのぼります。寺社の行事だけでなく、庶民の家庭でも鬼の嫌いな柊鰯(ヒイラギイワシ)を戸口に立て、鬼役の父親などが紙製の鬼の面をつけ、子どもが「鬼は外、福は内」の掛け声で豆を撒いて追っぱらいます。鰯を食べて家族の無病息災と子どもの無事な成長を願います。