昨年「派遣切り」にあった「サーミット工業」株式会社の派遣社員ら10人が労働組合に入ってたたかい、883万円の退職功労金で和解したことを祝う「集い」が17日、京都市内で開かれました。
 全日本造船機械労働組合三菱重工支部の野村政勝書記次長がたたかいの経過を報告し、「『派遣切り』の前から、時間をかけて組合をつくってきたことが、今回の和解につながりました。引き続き他の派遣労働者から相談もあります。たたかいはこれからも続きます。頑張りましょう」と訴えました。
 6年間派遣で働いた男性=30代=は、「今まで働いたことがこうして報われると思っていませんでした。ひょっとすると、テレビでやっている『派遣村』のような所に行かなければならない状況になったかもしれない。次につなげていきたい」と話しました。
 派遣で3年近く働いた男性=20代=はこう語りました。
 「これまで派遣は切られるのが当たり前だと思っていてけど、こうやってみんなでたたかって和解できるとは考えたこともなかった。こうやって団結してたたかえたのは、自分にとってすごく大きい体験になりました。ありがとうございました」