野洲川、JR草津線、国道1号線と旧東海道が真ん中を貫通する湖南市には国宝や重要文化財など名刹や古刹の寺社がたくさん点在しています。中でも紅葉の名所で知られる常楽寺・長寿寺・善水寺の湖南三山は錦の紅葉でいっぱいです。
 国宝の本堂、三重の塔は紅葉がぴったりの常楽寺。山門から国宝の本堂までの参道は紅葉のトンネルで、赤や青の紅葉が木漏れ日を浴びて冴えます。野洲川をはさんで岩根山の中腹に佇む善水寺は真っ赤な紅葉が茅葺きの本堂(国宝)にとけこんでいます。
 また、善水寺から岩根山の小径のルートを辿ると崖っぷちに小さな舞台建造の本堂(不動寺)と磨崖不動明王尊が刻まれた岩が覆い茂った紅葉に包まれています。
 湖南三山は15日から30日まで紅葉まつりが同じ開催され地元特産品や屋台などが出店される他、シャトルバスも運行されて参拝人やハイキングを楽しむ人々がたくさん訪れ賑わいます。(仲野良典)