人形の寺として親しまれている宝鏡寺門跡(上京区堀川寺之内通東)で秋の人形展「御所の女性たち」が始まりました。30日まで。
 人形展では、源氏物語千年記にちなみ、後桃園天皇とその側近による「源氏物語図屏風」や「源氏物語歌留多」、人形師・伊東久重による等身大の内親王や皇女和宮が展示されています。
 初出品されたのは、第24代門跡三麼地院宮(さんまじいんのみや)が10歳の時に疱瘡にかかった際、診断した医師の名前を記した古文書や病気平癒祈願を陰陽寮に依頼した文書、三麼地院宮が7歳で髪を少し削ぐ御深曽木(おふかそぎ)の儀式で使った鴨川の石と桧扇などです。
 御深曽木の儀は、源氏物語にも出てくる場面で、碁盤の上に乗っている三麼地院宮が人形で再現されています。寺院の庭ではイロハモミジの巨木も色付き始めています。
 料金は大人600円、小人300円。問い合わせ先は宝鏡寺門跡TEL075・451・1550。