帝国データバンク京都支店が5日まとめた10月度の府内企業倒産は37件(負債総額36億1200万円)でした。「不況型」が5カ月連続で8割超となる中、小規模事業者に破たんが集中しました。
 要因別では、市況悪化に伴う販売不振や受注減少など景気変動要因による「不況型」が35件と約95%を占めました。負債額別では、5000万円未満が26件と今年初めて70%を超えるなど個人経営や零細など小規模事業者が多発しました。また、業種別では、「建設」とともに「サービス」がそれぞれ9件と最多でした。
 今後の見通しでは、「内外需とも停滞が明確化しているうえ、先行き不透明感がさらに増している」として、中小・零細企業だけでなく中堅規模の企業に破たん圧力が高まると指摘しています。