嵯峨菊 大覚寺の嵯峨菊展が30日まで、境内で開かれています。
 嵯峨菊は、茶筅を逆さにしたようなふわふわとした花びらに背の高い茎が特徴です。嵯峨天皇の時代に大沢池の菊ケ島に自生していた野菊を王朝の気品ある感覚で洗練し、仕立て上げた格調高い花です。1鉢に3本仕立て、丈は目の高さで見やすいように約2メートルに仕立ててあります。花の先端は3輪、中程に5輪、下手に7輪と、七、五、三に分かれ、葉は下部を黄色、中程は緑、上の方は淡緑というように仕立て、春夏秋冬を表わしています。色も白や黄、朱、桃色など淡い色合いとなっています。
 展覧会中は、宸殿前に特設の展覧スペースが設けられるほか、境内のいたるところに嵯峨菊の鉢が置かれています。
 問い合わせ先は大覚寺TEL075・871・0071。大覚寺サイト:http://www.daikakuji.or.jp