「宇治・防災を考える市民の会」(志岐常正代表)は27日、国交省の淀川水系河川整備計画案をめぐり、宇治市が府に天ケ瀬ダム再開発などの計画推進を求める意見書を提出した(20日)ことに抗議し、意見書の撤回を要請しました。
 要請書では、「問題点を十分検討もせず、国の言い分だけを鵜呑みにしたもの。市民にたいする背信」とのべ、堤防強化方法やダム直下の活断層の危険性など市民、市議会からの疑問・意見をはじめ、計画見直しを求めている淀川水系流域委員会の最終意見書を無視している点などを強く批判しています。
 同市は府に、天ケ瀬再開発や塔の島地区の改修・河道掘削について、「治水対策上不可欠な事業」として速やかな推進を求める意見書を提出。淀川委は同日、天ケ瀬再開発を含めた4ダム建設を「河川整備計画」に位置づけることは不適切とした最終意見書を知事に提出しています。