秋は真如堂のメーンシーズン。境内はもみじが多く、ピーク時は早朝から訪れる人で賑わいます。今はまだ近所の方が散歩に訪れる程度で、静かな空気に包まれています。名残の朝顔や初秋の萩も咲き、目を楽しませてくれます。11月初旬ごろから12月中下旬まで紅葉したもみじや楓、黄金色の銀杏などが見られ、散り敷くもみじも風情があります。
 今、境内で色づき始めているのが、本堂前の「花の木」。木の先から赤くなり出しています。最も美しいのは先端が赤、真ん中が黄色、下が緑の3色のグラデーションに染め分けられた時です。11月初旬ころからが見ごろです。「花の木」は岐阜県から京都植物園に移植され、その後昭和4年の御大典記念に三井家により寄贈された2本のうちの1本です。
 また、11月5日から15日まで、「お十夜(おじゅうや)」が行われます。「この世で10日10夜善いことをすれば、仏国土で千年善いことをしたことに勝る」という教え(『無量寿経』)に基づくもので、阿弥陀如来の法恩に対する感謝のための法要です。十夜結願大法要が行われる15日には、本尊のご開帳や小豆粥の接待(有料)も行われます。

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紅葉スポットDATA
  • 住所:京都市左京区浄土寺真如町82
    TEL075・771・0915
  • 交通:市バス「真如堂前」下車徒歩8分
  • 拝観時間:9:00~16:00
  • 拝観料:500円
  • 紅葉状況:
  • 紅葉樹:カエデ