帝国データバンクがこのほど発表した京都府の9月度の景気動向調査で、景気動向指数(DI、50が良・悪の分かれ目)は28.2と半年連続で悪化。原材料高を反映した物価値上がりによる小売業の落ち込みが大きく、集計開始(02年5月)以来初めて30ポイントを下回った前月をさらに下回りました。
 「小売」は20.8で、前月比7ポイント減の大幅悪化。ガソリン価格の高止まりで「運輸・倉庫」(30.0)も同3.3ポイント落ち込みました。規模別では、アメリカ・中国経済の悪化・停滞による輸出産業への影響懸念から、「大企業」が3.8ポイント減と初めて30ポイントを下回るなど、企業規模を問わず、景況感が悪化しています。
 今後の見通しでは、「世界的な金融環境の悪化など不安材料は多く、当面悪化の流れから脱しそうにない」としています。