帝国データバンク京都支店がこのほどまとめた、9月度の府内企業倒産は、36件(負債総額39億3100万円)でした。景気変動を要因とする「不況型」倒産が88.9%を占め、4カ月連続で80%を上回りました。
 「不況型」倒産が多くを占めた理由として、食料品等の値上がりによる消費不振、原材料費の高騰に加え、金融環境の悪化によって資金調達の困難になっていることなどがあげられています。
 負債額別では、負債1億円未満の中小零細企業が28件で、前年同月を10件上回るなど、中小企業の倒産が目立ちました。
 業種では「建設」が12件と、5カ月連続して2ケタ倒産。公共工事の削減や資材価格の上昇など厳しい経営環境によって、下請け、孫請けなどの小規模な事業者にしわ寄せによる影響だとしています。