第54回福知山母親大会が4日、同市の中丹勤労者福祉会館で行われ、70人が参加しました。
 農民組合京都府連の上原実書記長が「安全・安心なものが食べたい!」と題して汚染米に始まる数々の輸入食品の危険な現状を告発。上原氏は日本の農民には減反を押しつけながら、15年前の細川内閣が農薬やカビ毒の危険のあるMA米の輸入を解禁し、儲け第一の企業のずさんな安全管理を見逃してきた国の責任を厳しく指摘。「世界的食糧危機が迫って来ている今、世界の人口の2%に過ぎない日本が世界の食料貿易の1割を買いあさるやり方は通用しなくなっている。食の安全、自給率の向上に向けた国民の行動が求められる」と強調しました。
 有限会社「営農」の経営者、大槻富司雄さんが福知山市の農家が3100戸で最高時の5分の1に減少した原因について①生産者の高齢化②有害鳥獣の増加③農産物価格の不安定さにあるとのべ、「地産地消の施作を確立し、生産者も消費者も喜べる状況を作って行きたい」と話しました。
 会場には夜久野町の草餅やおこわ、三和町のしいたけやメロン、福知山の米麺など地元の食材がずらりとならびました。また、福知山市長があいさつに駆けつけました。(朝倉洋子)