京丹後市議会は9月29日、同市弥栄町にある独立行政法人「新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)」(神奈川県)のバイオガス発電施設の無償譲渡に関する条例制定案を賛成少数(賛成4、反対19)で否決しました。市長提案の議案が否決されたのは市発足後初めてです。
 中山泰市長は、NEDOの実証研究の終了に伴い、NEDOから譲り受けるための条例制定案と施設運営の指定管理者を指定する議案を提出。指定管理料を5年間で1億1000万円支払い、さらに設備投資や施設の改修など多額の経費負担を負うものです。
 日本共産党の平林智恵美議員は、「同施設での新エネルギー等実証研究結果が電力の供給もコストの適正化も実現できず、将来的見通しも示せないものだ」と指摘。「厳しい財政状況の中、無償で受け入れても市民の大きな負担となるだけであり、キッパリと無償譲渡を返上すべき」と強調しました。
 同党市議団は、市長提案(9月1日)を受け、ただちに市議団ニュースを発行。新聞折り込み(2万枚)を行い、市民に知らせました。(田中邦生)