日本共産党南地区委員会(石川和司委員長)は8日、「南区市議補欠選挙の結果について」の声明を発表しました。全文は次の通りです。
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 7日投・開票の京都市会議員南区選挙区補欠選挙において、日本共産党さの春枝候補は、10,441票、52.75%を獲得し、当選することができました。ご支援・ご協力いただいたみなさんに、厚く感謝申し上げます。
 今回の選挙は、後期高齢者医療制度廃止の願いをはじめ、国保証をとりあげないでほしい、高い国保料・介護保険料をなんとかしてほしい、物価高や雇用問題・子育てなど暮らしと福祉をなんとかしてほしいという切実な願いが高まる中でのたたかいでした。さの春枝候補の勝利は、この市民の願いをかかげ、実現のために全力をあげてたたかって勝ちとられた結果です。また、選挙戦の渦中で、福田首相が辞任するという国政上の激変もおこり、自民党政治を変えたいという有権者の思いも日本共産党への得票に結実しました。
 定数1の補欠選挙において、自民党候補との一騎うちでかちぬくことは容易でないたたかいでした。さの候補が勝利すれば、南区の議員の比率は、共産1対自民2から共産2対自民1に変わり、共産党と自民党の力関係が逆転します。旧来の枠組みをこえた得票増が必要で、どんな巻き返しにも負けない力が必要でした。
 勝利の力は、なによりも、さの春枝候補が取り組んできた34年間の民医連吉祥院病院の勤務とその後の「生活と健康を守る会」の活動の中で、庶民の命と暮らしを守る取り組みを、文字通り骨身をけずってがんばってきたことにあります。
 さの春枝候補は、貧困・格差、高齢者切捨て・弱いものいじめが深刻化する中で、まさに今の情勢に求められた最適の候補者でした。多くの方々から、さの候補への強い期待が寄せられました。
 また、日本共産党は、南区において、多くの団体や個人のみなさんと、暮らしと福祉を守るために全力あげて活動をすすめてきました。こうした力が確実に1票1票にあらわされました。
 また、「今の自民党の悪政なんとかしてほしい」「命と暮らしをおしつぶそうとする政治をなんとかしてほしい」という声は、南区の諸地域や多方面の分野の方々から党派をこえて広範に寄せられました。
 日本共産党と支持者のみならず、いままでにない方々が選挙戦の中で行動を広げ、草の根の支持の広がりが生まれ、さの候補が当選することができました。獲得した得票率が過半数をこえたことは、市民のみなさんの共通する願いの強さの表れに他なりません。
 今回の選挙結果にしめされた日本共産党とさの春枝さんに寄せられた熱い期待にこたえ、公約実現のために新たな市議会でも役割を発揮し、国民の生活と権利を守る党として、南区の中でもより一層全力あげてみなさんとともにがんばっていきたいと決意しています。解散総選挙を目前にひかえて、国の政治を変える大きなたたかいと直結した選挙となりました。
 今回の選挙勝利を力に、さらに、当面する解散総選挙で躍進するよう、ひきつづくみなさんのご支持・ご支援よろしくお願いします。