京都府保険医協会は8月31日に京都市下京区のキャンパスプラザで、食料や医療、貧困、格差社会をテーマに講演会を開き238人が参加しました。
 キューバの農業と医療を精力的に紹介している吉田太郎氏が、「食の安全・農業・グローバリゼーション」と題して講演。キューバの医療や教育現場の実態、お年寄りが毎日を楽しみ一人で引きこもるお年寄りをつくらない取り組みなどを紹介し、「本当の豊かさとは何か」と問いかけ、農業も教育も医療も「一人一人の命」を大切にする視点に鍵があると述べました。
 参加者の約半数から「貧しいキューバであれだけのことが出来るなら、日本でその気になればもっと大きなことができると思った。さらに突っ込んだ話が聞きたいし、キューバにも行ってみたい」(女性・50代)「経済的には決して豊かでないのに、国民一人一人を大切にしたこころ豊かなキューバを垣間見てエネルギーを頂いた」(男性・60代)などの感想が寄せられ、大きな反響がありました。(M・S)