日曜画家展 日曜画家協会主催の「日曜画家展」が27から31までの5日間、京都市美術館別館(京都市左京区)で開れ、初日から多くの人が訪れ「いずれも力作ですごい」と感嘆の声が聞かれます。
 1953年に大阪市美術館で日曜画展が開催され、第6回以降はほとんどが京都市美術館を会場とし、今年は55回目。現在、会員は大阪・京都・奈良など関西中心に約200人が集まり、屋内外での写生会や批評会など多彩な活動を展開しています。
 同協会の前田浩会長は、「半世紀を越えて親しみに溢れ、共感を呼ぶ良い作品が描き引き継がれています。交流の場となることを期待してます」と述べました。
 同協会の京都支部は1967年に設立され、「絵を描く事を通して会員同志が協力し、高め合うこと」をモットーに月2回の屋外写生会や年2回の室内での静物やモデル対象の創作に励むほか、春季展や写生旅行などに取り組んでいます。
 今回の展覧会への出展は、プロ顔負けの優れた作品501点が美術館1階2階にびっしりと披露されています。中でも中村久蔵さんの「鐘を撞く」(京都市長賞)は大晦日の知恩院の除夜の鐘を撞く躍動的な作品で、訪れた人は立ち止まって作品に見入りました。

 入館時間は午前9時から午後5時まで(最終日は午後4時まで)で。入場料無料。(仲野良典)