日本共産党・花園後援会は20日、艮北町集会所(京都市右京区)で映画「シッコ」(マイケル・ムーア監督・07年・米)を観る会を開き10人が参加しました。
 医療問題がアメリカのアキレス腱のひとつだという事がよくわかる映画でした。
 病院から、タクシーに乗せられて街頭にむりやり捨てられる患者の実態も紹介されますが、それ以上に普通の暮らしをする夫婦が、共に大病を患った結果、自宅を売って娘の家に転がり込む羽目になり、家庭争議がおこる場面がショッキングでした。
 しかし、マイケル・ムーア監督は米国の医療の貧困を告発するだけではなく、カナダ、イギリス、フランスにある国民皆保険やキューバの充実した医療制度を紹介していました。
 映画を見た後、参加者は「教育も医療も税金で面倒見る国になってほしい」と話し合いました。
 筆者は、「日本は米国ほどひどくはないが、フランスやキューバにはとても及ばない。なによりも国の行政が患者に優しい。社会構造と行政の意思に天地の差がある」と感じました。1人でも多くの人に観てほしい映画です。(近藤恒雄)