稲嶺盛吉 琉球ガラスの第一人者、稲嶺盛吉さん(68)=那覇市=の作品展が、京都市中京区のギャラリー「SHINA」で開かれています。
 稲嶺さんは、廃瓶の副産物である琉球ガラスを芸術の域にまで高めた名工の1人。泡ガラスの技法を生み出すし、芸術功労賞など数多くの賞を受賞しています。
 ギャラリーには、花器、壺、器、グラスなど100点が展示され、太陽の下で輝く海を連想させるコバルトブルーをや、緑、砂色などどれも沖縄の風土を思わせる自然なアースカラーが基調となっています。
 作品は一見、ガラスというよりぬくもりのある陶器のようですが、光を通してみると、全く違う透明感ある色あいと輝きを持っています。
 深い緑や青の色が重なり合うなかに、様々な大きさの泡が透けて見えるグラスや、器には、まるで沖縄の珊瑚の海のようです。
 19日まで。