第28回平和のための京都戦争展が5日(、立命館大学平和ミュージアム(京都市北区)で始まりました(同実行委員会主)。
 今年は「“沖縄戦”“集団自決”をみつめる」と題して沖縄平和記念資料館から出品された小銃、弾薬類、防毒マスク、認識票が展示されています。また宇治山宣会が出品した山本宣治のデスマスクが描かれた屏風、ウトロ問題のパネルなども展示されています。
 期間中、文化企画として、戦争体験を語り継ごうと、人形劇や紙芝居、アニメ上映など子どもと大人が一緒に学べる「ピース・スクール」も開かれています。
 京都家庭文庫地域文庫連絡会は、東京大空襲を受けた下町の猫と家族を描いた『猫は生きている』を人形劇にして上演し、約30人が見入りました。人形劇を見た岡田華澄さん(14)は、「人形劇は絵本と違って動きや音があり、リアルで良かったです」と話しました。
 「放置された戦後」と題した「ウトロ」問題が展示されたパネルに見入っていた近藤里穂(りほ)さん(17)と佐々木彩夏さん(17)は、「ウトロのことは知っていたけど、飛行場建設をさせられていたことは知りませんでした。なぜ日本政府が十分な支援策を持たないのか疑問です」(近藤さん)「“ウトロ”のことをぜんぜん知りませんでした。人間が人間として生活していくために、ちゃんと支援しなきゃいけないと思います」(佐々木さん)と話しました。
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 「第28回平和のための京都戦争展」は10日まで。詳しい日程は、「平和のための京都の戦争展」ホームページ=http://homepage2.nifty.com/kikanshi-keiji/sensouten08.htmlまで。