シックハウス症候群や化学物質過敏症など健康被害者への支援と生活環境を守る活動を行っている「京都カナリヤ会」が19日、京都市中京区のせいきょう会館で、講座「化学物質による健康被害と環境汚染」を開き約50人が参加しました。
 日本消費者連盟関西グループ世話人の山崎昌子さんが「くらしの中で使われる農薬」と題して講演。農薬の毒性が食べものより呼吸から取りこむほうが強いことを強調し、農薬と同じ成分を使用している蚊取り線香や蚊取りマットなどの殺虫剤や防カビ剤など、塩素系の商品に規制が必要だと話しました。
 化学物質過敏症を発症したパネラー2人は、「化学物質過敏症の公的な相談窓口をつくってほしい」「一人ひとりが声を上げないと理解してもらえない病気。患者自身が声を上げ身近な環境改善を」と訴えました。