祇園祭 山鉾巡行で先頭を行き、注連縄を切る長刀鉾(四条通東桐院西入ル)の稚児が13日午前、八坂神社(京都市東山区)で五位少将の位を授かりました。稚児は長刀鉾町から白馬に乗り、2人の禿(かむろ)や町内会役員らとともに同社へ向かいました。
 境内の本殿、舞殿、南楼門周辺は報道・出版関係者やアマチュアカメラマン、祇園町の住民や韓国、フランスなどの外国人観光客であふれていました。
 正午頃の気温は32度を超え、稚児らは額から汗を滴らせながら、本殿を背にしての記念撮影をしました。稚児の岡澤一規くん(9)が暑さにフラつく場面もあり、見物に訪れた人から心配の声が上りました。
 稚児は山鉾巡航まで「神の使い」として扱われ、○女性が作ったものを食べない○地面に足を着けないなどの決まりがあり、強力(ごうりき)と呼ばれる人の肩に担がれ、乗ってきた白馬に移動しました。