日本共産党の前窪義由紀府議は8日の府議会一般質問で、山田知事に対して、天ケ瀬ダム再開発などダム建設を盛り込んだ淀川水系河川整備計画案の撤回を求めるよう追及しました。
 前窪議員は、「ダムは不適切」とした淀川水系流域委員会の意見を無視した上、情報公開を行わず、「ダムありき」で強引に進める国交省近畿整備局を批判。同整備局に対して、「厳しく抗議するとともに、計画案の撤回を求めるべき」と知事の姿勢をただしました。
 天ケ瀬ダムの放流を毎秒900㌧から同1500㌧に増やす再開発計画については、環境や景観破壊、堤防脆弱部の決壊の恐れがあるとして見直しを要求。同再開発の費用が水源費として水道料金に跳ね返り、新たな住民負担を招くことを指摘し、水利権放棄を検討するよう求めました。
 山田知事は、同整備計画案について、「府内市町村の意見を十分に踏まえ、議会にたいしても十分に説明させていただく中で課題を検証したい」とのべました。近畿整備局と流域委の争点については専門家による研究会を立ち上げることを明らかにしました。