大江高校・小坂駿介君 夏の甲子園を目指す全国高校野球京都大会が5日開幕しました。西京極球場(京都市右京区)の他、府内2会場で甲子園を目指す熱戦がスタートしました。
  高校野球を生で、しかもスタンドのある球場で観戦するのは初めての新人記者の私が、「これは伝えたい」という試合、チーム、選手をリポートしていきます。
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 1回目は第1試合で東稜高校(京都市伏見区)に6―1で敗れた大江高校(福知山市)の主将、小坂駿介君(3年生)=写真=の笑顔をお伝えします。
 今大会の開幕戦、私は大江高校に注目しました。私の友人に大江高校野球部と吹奏楽部出身者がいるからです。 試合は6―1で負けましたが、前回7回コールド負けだった大江高校は、1・2年生中心のチームで粘り強く最後まで闘いました。
 試合後、キャプテンの小坂君は、「ぼくたちはチャンスを作っても生かしきれなくて、相手チームはチャンスを生かしていました」と涙をこらえました。そして、「応援に来てくれた生徒や保護者、他校生や試合を見ていた人たちが飽きない、開幕戦にふさわしい試合ができたので良かった」と笑顔を見せました。
 涙ぐみながらも礼儀正しく、ときに笑顔を見せながらしっかりと受け答えする姿に、「1年間チームをまとめてがんばったね。お疲れ様でした。最終回まで戦い抜けてよかったね」と、心の中でエールを送りました。(A・Y)