祗園祭・菊水鉾 コンコンチキチン・コンチキチン……祇園祭で演奏されるお囃子の練習が各山鉾町で始まっています。菊水鉾(きくすいほこ)の囃方(はやしかた)は、2日の午後から町会所(室町通四条上ル)で練習を始めました。
 菊水鉾は菊水鉾町内にある「菊水の井戸」にちなんで鉾頭に金色の菊花をつけ、「菊慈童」の人形を祀ります。
 今年初めて囃方に加わった双子の池内光樹くん(10)と大樹くん(10)は、2人仲良く2日から練習を始めました。互いに浴衣の着付けを手伝いながら、「早くなるところが難しいけど練習は楽しい。知ってる人もいっぱいいて、安心できる場所」「祇園祭ってカッコイイ。両親も頑張れって言ってます」と話しました。
 囃方総括の桜木禎夫さん(63)は、1952(昭和27)年に菊水鉾が再興して以来続けている人から3代目の世代まで「今年は64人が練習に参加する予定」と紹介し、就職で他府県などへ転居して参加できなくなる若者も多いことを懸念しています。